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榛原誌

榛原トリコの日々のクロッキー。

11月11日

家族が眠る中、お弁当のサンドイッチと水筒のお茶を準備して、車を発進させ、東京へ。初心者向けの刺繍のワークショップに参加するので、ついでに近くに住む友人と会うのだった。カーラジオでは、「今日はベースの日」と謳って、ベースの音が効いた曲ばかり流れた。


今日のサンドイッチは、たまご、鶏ハム、ラズベリーとクリームチーズ。ラズベリーとクリームチーズのやつがとても美味しかった。クリームチーズが少なめに点在していたところが良い。

 

今日は預かり保育をいつもより1時間遅くお願いしていて、迎えに行ったときには真っ暗い園庭の中、娘は先生に抱っこされていた。丁度仲良しの子が帰ってしまったばかりで、少しさみしくなってしまったらしい。それでも私を見れば、「まだ帰らない」だの言い出し、「いつもこの時間にお迎えでもいいよ!」と強気なのであった。

 

今日先生がフルートを持ってきたんだよ、と娘が言う。


「ああ、そうか、今月のうたは、山の音楽家だから」

「わたしゃおんがーくか、やまのことりー、じょうずにフルート、ふいてみましょー」

「先生、ピアノもひけるし、フルート吹も吹けるんだ、すごいね」

「うん、なんと…フルート…先生のなんだって!!!」
「フルートがどんな音するのかわかってよかったね」

「あのね、ゆっくり吹くのと、早く吹くので、音が違うんだよ、こうやってもってやるんだよ、ピピピッピッピ…」

 

今日習ったステッチを、忘れないうちに復習したくて、夫と娘が風呂に入っている間にいそいそと出してやろうとしたが、出て来て着替えて髪の毛を乾かし終わってもまだ、私は刺繍糸を針に通すことに苦戦しつづけていた。

夫が早く帰宅したことで少し夜更かしをした娘は、寝室の灯りを自分で消すと、30秒もたたないうちに寝息をたて、私はそこをすばやく抜け出し、日付が変わるまで落語を聞きながら一心不乱に針を刺した。
聞いていたのは桂歌丸「牡丹灯籠」「左甚五郎 竹の水仙」。