榛原誌

榛原トリコの日々のクロッキー。

12月17日

東京の病院へ、母を見舞う。
体重が30kgを切ったといっていたが、案外元気そうで、今日は食事も8割食べられたのだという。
家にいて痛みがやってくると、不安にとらわれて痛みから逃げ出せなくなり、食事も作れないし食べられなくなってしまうようで、だから、入院していると、安心感があって食べられるのだろう。

一度もう少し強い痛み止めを出してもらったときは、痛みはなくなったが副作用が激しすぎて2日でストップになったそうで、今はとにかく、少し痛くても副作用のない痛み止めを使いながら、体力をつけつつ痛みの元が消え去るのを待つしかないらしい。

 

お正月は妹の家に顔を出したいから年末までギリギリまでは入院しているつもり、と母。

退院したら、週一で食事の支度をしに行くよ、と言うと、母は私の目を見ずに「そうしてくれると助かる」と即答したので、待っていたのだろう。

 

お節について、役割分担を確認し合う。私と夫と母しか食べない菊花蕪は、今年はなますにすることにした。母担当の貝類はなし。

去年は父が間違えて私の担当のかまぼこと伊達巻きを買ってきてしまっていたから、メモ書きに「私が買います」と書いて置いておく。

 

エレベーターまで見送りに出てくれた母の橈骨を掴む。案外骨太だなと思う。

がんばってね、と言って別れる。

 

普段なら1時間ちょっとで着き、混んでいても1時間45分程度の道のりが、大渋滞で2時間15分かかる。預かり保育のお迎えの最終時間にも間に合わない。天気予報は晴れだったから洗濯物を干してきたのに雨も降ってきた。もう!と声に出して叫んでハンドルを叩く。もーーーーーう!!なんなのよ、もーーーーーーーう!!

 

お迎えの最終時間を15分過ぎて到着し、暗い園庭と廊下を走って二階の部屋にのぼっていくと、そこだけ明るい光りがこぼれていて、中で、先生たちと娘が笑っていた。私の身体からなにかがはらはらとはがれ落ちて行く。

先生方は、平謝りの私にひとつも嫌な顔をせず、おかえりなさい、と言い、娘に、楽しかったねー、と笑いかける。

 

幼稚園でクリスマスの合唱会だった娘は、私にクリスマスの歌を歌ってくれた。